現在日本には多くのパチンコ店が存在する。パチンコというギャンブルが日本人にとってマイナスの効果を生み出すことについて、ギャンブルの本質から考えていく。まずパチンコはギャンブルを通じ金品の移動を行い、顧客の負け分とパチンコ店の勝ち分を合わせるとゼロになる。そしてパチンコ店は収益を確実に得られるように確率の上で営業が行われるのである。経済学者ポールサムエルソンは経済学についてギャンブルの二つの欠点を指摘している。「第1に賭け行為は個人どうしの間の貨幣または財貨の無益な移転にすぎないという場合がある。それは何の産出物も生まないのに、時間と資源とを吸い上げる。レクリエーションの限度をこえて行われる場合には、賭け行為は国民所得の削減を意味するだろう」と述べている、第2に賭け客がほとんど負ける結果になることで、「所得の不平等と不安定性を助長する傾向をもつ」というのである。このレクリエーションを超える賭け行為というのがパチンコ店のギャンブルに該当するものであると考える。サムエルソンのギャンブルの基本的理解は、何の有益な産出物も生まない個人間の貨幣の移転であり、そこに有用な経済的資源が費やされる点において国民所得の低下をも生み出すものであり、客側が必ず負けるようになっていることで所得格差拡大を助長するというものである。何も産出物も生まない経済活動と所得格差を拡大させる性格をもつパチンコが日本人にとってプラスの要素であるとは考えにくいものである。